2012年8月26日日曜日

「山田経営維新塾メールマガジン」VOL18,2012.8.26号


山田壽雄が推薦します。
「超」入門 失敗の本質






  
日本人は今こそ、過去の失敗から学ばなければならない。
日本軍とアメリカ軍の戦いをいろいろな角度から分析し、
日本人の特性と日本的な組織論を非常にわかりやすく書かれてます。
日本は「最大の失敗」から本当に学んだのか?

「失敗の本質」から学ぶ「敗戦七つの理由」


第1章 なぜ「戦略」が曖昧なのか
    戦略の失敗は戦略で補えない
    「指標」こそが勝敗を決める
    「体験的学習」では勝った理由はわからない
     同じ指標ばかり追うといずれ敗北する 

第2章 なぜ「日本的思考」は変化に対応できない
      ゲームのルールを変えたもの者だけが勝つ
      達人も創造的破壊には敗れる
      プロセス改善だけでは、問題を解決できなくなる 

第3章 なぜ「イノベーション」が生まれないのか
    新しい戦略の前で古い指標はひっくり返る
    技術進歩だけではイノベーションは生まれない
    効果を失った指標を追い続ければ必ず敗北する

第4章 なぜ「型の伝承」を優先してしまうのか?
    成功の法則を「虎の巻」にしてしまう
    成功体験が勝利を妨げる
    イノベーションの芽は「組織」が奪う

第5章 なぜ「現場」を上手に活用できないのか?
     司令部が「現場の能力」を活かせない
     現場を活性化する仕組みがない
     不適切な人事は組織の敗北につながる

第6章 なぜ「真のリーダーシップ」が存在しないのか
      自分の目と耳で確認しないと脚色された情報しか入らない
      リーダーこそが組織の限界をつくる
      間違った「勝利の条件」を組織に強要する
      居心地の良さが、問題解決能力を破滅する

第7章 なぜ「集団の空気」に支配されるのか
      場の「空気」が白を黒に変える
      都合の悪い情報を無視しても問題自体は消えない
      リスクを隠すと悲劇は増大する



新しい時代の転換点を乗り越えるために



戦略とは「目標達成につながる勝利」を選ぶこと、日本軍の努力の70%は無意味だった。
戦略のミスは戦術でカバーできない。

なぜ「日本的思考」は変化に対応できないのか?

  練磨の文化からの脱却。ゲームのルールを変えた者だけが勝つ。

  型を反復練習することで、型を超えるという考え方、
  操縦技能、射撃精度を極限まで追求した日本軍に対して
  技能・精度が低くても勝てる飛行機の開発・レーダーの開発がアメリカ軍の勝利を生み出した。


  「売れないのは努力が足りないからだ」は本当か?

  ゲームのルールを変えた者だけが勝つ・・・・・・・・・・。
  

  感じます、兎に角、感じます。

  現在の日本が抱えている問題点をどのように解決していくのか
  新たな転換期を迎えた世界と現代日本、私たち日本人はこの大転換
  期に絶対勝利しなければなりません。


  あなたが、あなたの会社が圧倒的に飛躍するために「失敗の本質」
  から学んでいただきたいと思います。


  私の本も、まだ読まれてない方は是非読んでください。


★「非常識社長の維新を起こす経営」★

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2012年8月15日水曜日

「山田経営維新塾メールマガジン」VOL17,2012.8.15号


私の2冊目の著書、「“非常識”社長の『維新』を興す経営」(ミーツ出版)が 7月29日付静岡新聞の読書欄『今週のベストセラー』で久しぶりにトップを奪回しました。5月半ばの発売から、都合6度目の1位獲得です。


著名な経済人でもない、地方の製茶メーカーの創業者にすぎない私の経営指南書が静岡県内で好評をもって迎えられたのは、私を応援して下さる古くからの友達や、ビジネス上でつきあいのある方々、また中小企業支援の講演などで知り合った方々が『山田の本だから買ってやろう』と思ってくださったからだと思います。
おかげさまで地元の有力紙、静岡新聞の生活文化部記者から取材を受けるという栄にも浴しました。この記事は7月6日の朝刊でカラー写真付きで掲載されました。


この本のキーワードは「維新」です。
維新とは惟(これ)新たなりという意味で、すべてを根本から変えるという強い意志を表しています。最近は大阪市長の橋下徹さんが「維新の会」を名乗ったために、少し偏った形で伝えられていますが、「一新する」という以上の変化、大変革を意味します。

中小企業のくせにおおげさな、と言われるかもしれません。
いえ、中小企業だからこそ維新が必要なのです。
私がつくった会社「山田園」は幸いにして、中小零細企業が多く競争し烈な製茶業界でなんとか「23年連続増収増益」という実績を残すことができました。しかしそれは簡単なことではありませんでした。中小企業は小さな失敗でも命取りになります。どんなに経営努力をしても、外部環境により翻弄されることもあります。どんなときでも前年より売り上げを伸ばし、しかも利益も拡大させるということは、並みの努力ではできることではありません。
社長在職中の23年間を考えても、漸進するとき、つまり無理せず緩やかに前年実績を超えようという時期と、大胆に新規事業に乗り出したり、組織を大幅に変えるなど「変革」を志向した時期とがあります。
変革期には、今までの経験や発想では通用しないことがあります。そんな時はすべてを平地に置いて、一から人間や組織、取引先との関係、顧客創造の方法等を練り直したものです。その際、一番に変えなければならないのはトップリーダーたる経営者そのもの(「おれが変わらなければダメだ」ということ)なのです。
社長が変わらなければ、会社は変わりません。
逆に言えば、社長が変われば会社は大きく変わっていくのです。


本書のもう一つのキーワードは「人づくり 夢づくり ファンづくり」です。
これは、中小企業が維新を起こすためのプロセスを説明しています。
負けない企業にするにはどうすればいいのか。


1に人づくりです。経営者自身がひとかどの人にならなければ会社は動かせない。
2番目に、夢づくり。社員が夢をもてる会社でなければ強い会社にはならない。
1と2ができてはじめて、顧客はその会社のファンとなり事業を後押ししてくれることになります。それがファンづくりの意味です。


社長が変われば会社は変わる。言うのは簡単ですよね。
誰でもできそうだ。でも、やり抜く人は少ないですよ。
社長はただでさえ現実の対応に追われ、先の見えない「効果」や「お題目」にかまけている暇なんかない。
そこで本書では、トップリーダーの常識外れの発想が会社や組織を変えていった具体例を数多く取り上げました。
中でも第7と8章では、中小企業が危機に際して陥りがちな「二者択一」的な発想をとりあげました。「競合他社が値引き攻勢をかけてきた。わが社も値引きすべきか否か」。普通は①追随値下げか②価格維持かの二者択一と考えます。
しかし、あれかこれかの発想は敗北の道です。こういうときこそリーダーは、脳みそに汗をかくほど考え抜かなければなりません。あれかこれかではない「第3の道」は必ず見つかります。


私は「“非常識”社長─」の上梓とほぼ同時のタイミングで、静岡市のホテルで月1回経営指南のための塾を開講しました。「山田経営維新塾」と言います。
共に学び、共に進化し、維新を起こそう─というのが設立の精神です。
会社は経営者によっていかようにも変わりえるものです。
よい経営者とは何か。
成し遂げたいという信念を持っていること、時代の趨勢を見きわめられる洞察力、これというタイミングで一歩踏み出す勇気、人をたらしこむような人間的な魅力、資金力、度胸、聡明さ、夢見る力……などなど、いくらでも「必要条件」を上げることはできます。
しかしそのすべてがそろったところで、おかげさま、感謝の気持ちで人を思いやる謙虚さがなければ、たぶん何も成就できないでしょう。
「人間力」と言えば簡単ですが、これが大切であることを腹にストンと落としこめるほどに理解するのは至難なことと言わなければなりません。
しかし維新塾はそれを目標にしています。


人から言われてやることは、1回きりなら誰でもできます。「心を磨け」「努力しろ」と言われて「よし、やるぞ!」と思う。頑張る。やり遂げる。できれば、喜びが沸いてくる。自信が生まれてくる。
さて、それからです。2日たち3日たち、まだその喜びや意欲を継続できるか。
凡人と「神様」と言われる人たちとを分けるのは、異常とも言える執念や信念を何も思わず信じ切りやり続けるかどうか。維新塾では実践を通して、腑(ふ)に落ちるところまで叩きこんでいきます。


本書は、塾に参加する塾生がスタートラインに立った時、最低限の心構えとして知っておいてもらいたい発想法やリーダーとしての在り方をまとめました。「経営」への理解が深まると、本書もまた違った読み方が出来ると思います。多くの方に読まれることを切望しております。

2012年8月10日金曜日

「山田経営維新塾メールマガジン」VOL16,2012.8.10号


人間力・リーダーの真摯さ

組織(企業)の精神は、トップで決まります。
リーダーシップが発揮されるのは「真摯さ」によってです。

マネジャーがしなければならないことはいろいろありますが、たいていは学ぶことができます。
しかし「学ぶことのできない資質、始めから身につけていなければならない資質が、一つだけある」とピーター・ドラッカーは言います。
才能ではありません。「真摯さ」です。

真摯さはごまかせません。
「ともに働く者、特に部下には、上司が真摯であるかどうかは数週間でわかるものだ」とドラッカーは言っています。自分の職責に対して無知であり、無能なマネジャー。困りものですね。部下から見ていかにも頼りない、また「らしくない態度」のマネジャーも、部下から見ればうんざりの上司でしょう。
それでも、真摯さに欠けているマネジャーに比べればまだましです。
部下は、真摯さの欠如だけは許しません。

「真摯さの欠如」とは何でしょう。定義は難しいです。
しかし、マネージャーとして失格とすべき真摯さの欠如、なら具体的に挙げることができます。

①人の強みよりも弱みに目を向ける者をマネジメントの地位につけてはならない。
②何が正しいかよりも、誰が正しいかに関心を持つ者をマネジメントの地位につけてはならない。
③真摯さよりも頭のよさを重視する者をマネジメントの地位につけてはならない。
④有能な部下に脅威を感じる者をマネジメントの地位につけてはならない。
⑤自らの仕事に高い水準を設定しない者をマネジメントの地位につけてはならない。

私は「真摯さの欠如」は人の「権力志向」と平行なものだと思っています。
人は例外なく「小権力」を求めるものです。意地悪で狭量な感情です。
だから一たび権力を得ればそれを行使したくなるし、せっかく得られた権力は絶対に離したくない。
権力を持つ者は、自分を「絶対者」と錯覚します。誇示したくなります。
それがドラッカーが言うところの「真摯さの欠如」につながるのです。

人を認めることをせず、相手の弱さばかりに目が行く(①)。
権力を求める過程では、自分の信念より、誰が強いかに関心(②)。
一所懸命な者より速攻で成果を出してくれる者を可愛がる(③)。
さりとて、有能過ぎれば自分の地位を脅かす者は排除(④)。
よい仕事で自分を見せるより、人に認められることのみに関心(⑤)。

すべて、小権力に溺れてしまった者が取りがちな行動ばかり。
一言で言えば、謙虚さが欠けているのでしょう。ありがとう、おかげさまを忘れています。
権力は誰もが求める「欲」ですが溺れてはなりません。溺れれば人間の根本(根っこ)が腐っていきます。組織の場合、リーダーが腐れば木は枯れます。

人の範となれるかどうか、真摯さが全てです。
そして真摯さはごまかせるものではありません。
偉大な組織(企業)でありうるのは、トップが、リーダーが偉大だからです。
逆に、組織(企業)が崩壊するとすれぱ、それはトップが腐っているからです。


範とすることができないリーダーは、その地位についてはいけません。
仕事は真摯な人たちと楽しく行いたいものですね。